新日本製薬 新株発行で13億調達 (2019.6.20)


 今月27日に東証マザーズ市場への新規上場を予定している化粧品、健康食品通販の新日本製薬は、新株発行で調達する約13億円を、顧客データベースのシステム強化や、化粧品や機能性表示食品、医薬品の開発、通販顧客に対するSNSなどの媒体開発、免税店やドラッグストアなど新業態への販路開拓に投資し、各事業を拡充する。

 株式売出届出目論見書によると、調達資金13億円のうち6億円を設備投資分に充てる。これにより情報システムの「効率化」「事業拡大」「セキュリティ強化」を進める。

 商品開発には5億1500万円を充当する。化粧品の主力商材、パーフェクトワンのさらなる定番化を進めるとともに、ヘルスケア分野で展開する健康食品や医薬品などの新たな定番品の提案を進める。主力商材の健康食品「朝イチスッキリ!青汁サラダプラス」や、機能性表示食品「ロコアタックEX」、ヨクイニンの第3類医薬品に続く、定番商品の育成、確立を目指す。
 チャネル開発や顧客開発分は、設備投資と商品開発に充てた残額を充当する。

 化学工業日報が今月13日に報じた同社の今後の成長戦略によると、2018年9月期の売上高312億円を3~5年後を目途に500億円に引き上げるとし、そのなかで健康食品は中核商品として複数育成する。年内に機能性表示食品を複数上市するなどし、健康食品事業の売上高構成比を中期で30~35%まで高める方針という。

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