人事異動 長官と次長が同時に退任 (2019.7.11)

01ズームアップ消費者庁新長官 伊藤明子①

 消費者庁の7月人事異動で、2年11カ月務めた岡村和美長官と昨年8月の就任から1年足らずの井内正敏次長が同時に退任することになった。

 新長官には、内閣官房内閣審議官の伊藤明子氏(=写真)、次長には同庁政策立案総括審議官の高田潔氏がそれぞれ9日付で就任した。政策立案総括審議官の後任には同庁の橋本次郎審議官が昇格した。

 伊藤氏は1962年2月生まれで、84年に旧建設省に入省。高田氏は63年生まれで86年に旧経済企画庁に入庁。岡村前長官は57年生まれで、井内前次長は84年の旧経企庁入庁だから、同庁のトップとナンバー2は若返った形になる。

 伊藤氏は「私は長い間、住宅・建築行政をやってきた」(9日の職員挨拶)と述べたように、住宅畑が長く、国交省初の女性住宅局長に抜擢されたことで有名。ただし、消費者行政の経験はない。

 伊藤氏の消費者庁長官就任で、創立から4代続けて女性が長官となった。今年で創立10年目を迎えて、その質が問われる同庁を、伊藤新長官がどう切り盛りするのか、手腕が注目される。

 高田氏は井内前次長と同じ旧経企庁出身で、内閣府の公害等調整委員会や国民生活局、政府広報室担当などを歴任。〝新天地〟に来た伊藤新長官をどう支えるのか、高田新次長の役目もこれまた重大といえよう。

【写真=内閣官房内閣審議官の伊藤明子氏】

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