カンロ 機能性付加の品揃え強化 トクホ許可取得 (2019.9.12)


 カンロは、機能性を付加したキャンディーやグミなどのラインナップを拡充する。
 ガラクトオリゴ糖を関与成分に、腸内環境改善をヘルスクレームとしたキャンディーが先月28日付で特定保健用食品として許可された。トクホ取得を機に今後、機能性表示食品も含めたヘルスケア領域での商品拡充に乗り出す。

 同社ではこれまで、シールド乳酸菌やマヌカハニー配合のど飴、鶴見大学と共同開発したホップエキスを用いたのど飴、キリンホールディングスの独自素材・プラズマ乳酸菌を活用した商材を今春から市場に投入してきたが、トクホや機能性表示食品のように機能性が謳える商品の開発、展開には至っていなかった。

 一方で、のどの炎症原因菌に対するホップエキスの殺菌効果(試験管試験)を発表するなど、キャンディーやグミなど嗜好品の業界領域から、エビデンスを持つ商品の市場投入時期を窺っていた。同社は2017年に策定した長期ビジョンのなかで、各種商材の機能性のコンセプトのひとつとして、「身体の各部位に働きかけ、ケアおよびキュア(治療)できる商材の開発を進める」方針を提示していた。

 同社によると、今回トクホ許可を取得した「おいしいオリゴトールキャンデー」の販売時期は未定としているが、早い段階で市場に乗せたい考え。機能性表示食品についても、機能性関与成分やヘルスクレームは明かしていないが、届け出るための準備を進めているという。

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