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　森永乳業は9月27日、ＢtoＢ向けの新規乳酸菌として、「はぴねす乳酸菌」を上市すると発表した。菌体ＢtoＢ事業の拡大を目指す一環。発売は来年5月を予定しており、サンプル供給は今年11月頃から始める。今のところは自社製品に使用しない考え。

　はぴねす乳酸菌は、森永乳業が発見した新規乳酸菌「ラクトバチルス ヘルベティカス ＭＣＣ1848株」を加熱処理した死菌体。これまでの基礎研究では、抗不安や抗ストレスの機能性を持つ可能性が確認されているという。1日摂取目安量は20㍉㌘を予定している。

　死菌体のため加熱工程が必要な一般加工食品でも利用できることをアピールして拡販を図る方針。同社が原材料供給に対応する死菌乳酸菌は、「シールド乳酸菌Ｍ‐1」に次いで2製品目となる。

　同社は今年5月、連結子会社の森永北陸乳業福井工場の菌体製造ラインを増設すると発表し、菌体ＢtoＢ事業拡大に向けたハード面の整備に乗り出していた。今回の製品ラインナップの追加によってソフト面の拡充を図る。