プロバイオの新製品投入 カゼ予防機能訴求 デュポン(2014.2.20)
デュポン㈱(東京都千代田区)のニュートリション&ヘルス事業部は、風邪予防作用などが臨床試験で示唆されているプロバイオティクス製剤「HOWARU Protect」新シリーズの日本市場向け販売をこのほど開始した。プロバイオティクス製剤大手旧ダニスコによる乳酸菌製剤で、機能性別に3シリーズを用意。運動パフォーマンス向上作用が臨床試験で示された製剤も含まれている。
同シリーズを構成する3製品は以下の通り。①子供が風邪にかかる平均日数が6.5日から3.5日に短縮したり、抗生物質を処方される割合を大幅に減少することが臨床試験で確認された「Kids」②大人の呼吸器系の健康維持に寄与し、風邪予防作用が示唆される「Adult」③日常的に運動をしている人の運動レベルを向上させる働きが見出されている「Sport」。
このうち「Adult」と「Sport」の機能性については、オーストラリア国立スポーツ研究所も兼ねるグリフィス大学による臨床試験成果が昨年10月、欧州の学会誌「クリニカル・ニュートリション」に論文発表された。週3回、最低30分以上の運動をしている健康な成人465名を被験者にしたプラセボ対照二重盲検試験を実施。その結果、「Adult」については風邪に感染するリスクが27%減少、「Sport」では被験者の活動レベル向上が認められたという。
昨年末に世界同時発売となった同シリーズについて、同社では「風邪予防を訴求するプロバイオティクスは日本ではヨーグルトが主流だが、(同シリーズにより)サプリメントにも広げたい」とコメント。また、「(旧ソレイの)大豆たん白で開拓した販路を活用し、スポーツサプリメント分野への拡販も狙っていきたい」と意気込んでいる。