ファンケル新体制へ 池森会長、宮島副会長が退任(2019.12.26)
ファンケルの業績を大きく回復させた、創業者の池森賢二代表取締役会長が12月31日付で退任する。来年1月1日付で名誉相談役に就く人事をファンケルが今月11日発表した。業績をV字回復させ今後の成長基盤を確立したことと、8月に発表したキリンホールディングスとの業務提携に一定の目途が立ったためとしている。義弟の宮島和美取締役副会長も退任し、相談役に就く。
池森氏は、1981年にファンケルを設立。無添加化粧品を主要事業に、94年からはサプリメント事業の強化に乗り出す。99年東証一部上場。2003年に経営から退いたが、ファンケルの業績悪化を受け、13年に代表権を持つ会長に復帰。その復帰会見で「3年で立て直す」と明言し、広告先行投資による成長戦略を推し進め、インバウンド需要の追い風もあり、776億円(15年3月期)の連結売上高を、1225億円(19年3月期)まで引き上げた。
【写真=右:池森会長 左:宮島副会長】