三生医薬、会長兼社長交代 松村氏、任期満了で退任 (2020.1.9)
健康食品受託製造大手の三生医薬(静岡県富士市)の松村誠一郎代表取締役会長兼社長が昨年12月31日付で退任し、後任の代表取締役会長兼社長に前ソラスト代表取締役社長の石川泰彦氏が1月7日付で就任した。同社が7日までに発表した。
発表によると、松村氏の退任は任期満了に伴うもの。退任後は取締役に就任する。
松村氏は、三生医薬が米投資ファンドのカーライル・グループと資本提携(14年6月)した後の15年2月に代表取締役会長兼CEOに就任。以降、南陵工場竣工(18年)を手掛けた他、海外需要開拓を推進するなどした。松村氏は京都大学を卒業後、味の素に入社。その後ボストン・コンサルティング・グループ、GEヘルスケアジャパン執行役員などを経て三生医薬のCEOに就任。
一方、新たに代表取締役会長兼社長に就任した石川氏は、医療事務受託サービスや介護事業などを手掛けるソラスト(東京都港区)の代表取締役社長を15年8月から19年4月まで務めていた。ソラストは12年、カーライルの支援を受けMBOを実施し東証2部上場を廃止。その後16年に東証1部上場を果たした。
ソラストが石川氏の社長就任時に配信したプレスリリースによると、石川氏は1956年7月生まれ。大阪大学経済学部卒、米スタンフォード大学修士課程修了。12年1月にソラスト常務取締役に就任するまでに、日本メドトロニックバイスプレジデント、日本ストライカー取締役など医療領域企業の要職を歴任してきた。