ローヤルゼリーで初の届出 アピが実績 ペプチド、デセン酸を機能性関与成分に 肌保湿を訴求(2020.1.27)


 ローヤルゼリー由来成分を機能性関与成分にした機能性表示食品の届出が27日、公開された。ローヤルゼリー由来ペプチド及びローヤルゼリー由来10‐ヒドロキシ‐2‐デセン酸を機能性関与成分にしたもので、初の機能性関与成分。肌の乾燥に対する働きを訴求する。届出者は健康食品受託製造大手のアピ。機能性表示食品のOEM/ODMも推進しているなかで、競合他社との差別化にもつながる届出となりそうだ。

 届出表示は、「肌の潤い(水分)を逃がしにくくする機能があることが報告されています。肌の乾燥が気になる女性の方に適しています」。機能性の科学的根拠については、機能性関与成分の研究レビューを届け出た。

 研究レビューに基づき、機能性関与成分の1日あたり摂取目安量は、ペプチドについて320mg、デセン酸は35mgとした。他の機能性関与成分と合わせ、複数のヘルスクレームを同時に行う届出も今後考えることができそうだ。今回の届出製品(サプリメント)の1日あたり摂取目安量は4粒。
 アピは蜂産品の製造販売も主力事業の一つとして長年手掛けている。そのなかでローヤルゼリーは主力製品の一つ。2006年には、ローヤルゼリーペプチドを関与成分にした特定保健用食品について、初の許可実績をあげていた。

 一方、27日の届出情報更新では、初の機能性関与成分として、プラセンタ由来成分の届出も公開された。

 「豚プラセンタ由来ペプチド」としてグリシン‐ロイシン及びロイシン‐グリシンの2つのジペプチドを機能性関与成分にしたもの。届出者は、プラセンタ配合サプリメントを主力製品として展開し、『フラコラ』の協和とともにプラセンタ健康食品市場をけん引してきた経緯がある通販会社の銀座ステファニー化粧品。ヘルスクレームについては、「肌の水分を保持する機能」を届け出た。

 科学的根拠は最終製品臨床。プラセンタエキスは機能性関与成分の特定が困難と見られてきたが、これを覆したとも言える格好だ。届出資料によると両ペプチドの肌保湿機能については動物試験で検証できているという。

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