キユーピー 酢酸菌のB toB事業開始 (2020.1.23)

キユーピー 機能性①

【写真=初年度1億円の売上を見込む機能性表示食品のサプリメント「ディアレ」】

 キユーピーが、独自原材料として展開している酢酸菌のBtoB事業を始める。アルコール対応のコンセプトで自社の最終商品にも用いてきた原材料で、これまでも一部限定的に原材料供給してきた。同原材料を機能性関与成分に、〝花粉〟対応の機能性表示食品のサプリメントの販売を今月24日から開始することに合わせ、原材料供給事業にも本腰を入れる。

 BtoB事業では、鼻の不快感の原因物質として花粉の表示が唯一行われている機能性表示食品(1月17日時点)の原材料とともに、酢酸菌と相性が良いとされる研究成果を得ている乳酸菌との配合提案を進めていきたい考え。機能性表示も可能な食品素材の原材料供給は、ヒアルロン酸に次いで2つ目となる。

 同社では、酢酸菌を原材料供給するにあたり、「機能性表示食品制度に対応した原材料の供給が可能」「耐熱性でほぼ無味無臭。サプリメントはじめ食品への加工適正が高い」「乳酸菌との相乗効果」など複数の利点を武器に提案していく方針だ。

 同社では、マヨネーズなどの原材料の食酢をグループ会社で製造する一方で、食酢製造中にろ過されて取り除かれてしまう酢酸についての研究開発を進めてきた。その研究成果のひとつとして、2016年にアルコール対応食品のサプリメントの販売を始めていた。

 今月24日に発売する機能性表示食品「ディアレ」は、独自原材料の酢酸菌GK‐1と、GABAを機能性関与成分として、「花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する」「仕事や勉強による一時的な精神的ストレスや疲労感を軽減する」といった2つのヘルスクレームを表示するサプリメント。14粒(7日分)入が税込1080円。60粒(30日分)入が同3780円。販売は子会社のトゥ・キユーピーを通じての通販。初年度販売目標は1億円。

 同社では、これまで健康食品で展開してきたアルコール対応のコンセプトとともに、機能性表示食品として新たに打ち出す花粉対応の2軸で原材料供給事業を押し上げていく。


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