ドール バナナ届出 血圧訴求 GABAを関与成分に(2020.2.6)


 青果物販売大手のドール(東京都千代田区)が機能性表示食品の届出を行った。生鮮食品としてバナナを届け出たもので、機能性関与成分はGABA。血圧が高めの人の血圧を下げる働きを訴求する。これまでにバナナの届出はなかった。

 ドールは『低糖度バナナ』『エクアドルプレミアムスウィート』などバナナ8製品について届出を行い、1月30日までに公開された。

 届け出たヘルスクレームは、いずれも「GABAを12.3mg/日摂取すると、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています」。また、生鮮にのみ許されている〝50%ルール〟を適用し、「本品を可食部120g(1~3本)食べると機能性が報告されている1日当たりの機能性関与成分の量の50%を摂取できます」とも表示する。

 バナナの機能性表示食品化を巡るドールの動きは、2015年4月の制度施行前から伝えられていた。ただ、産地ごとの機能性関与成分のバラつきを解消できず、届出を断念したとも言われていた。生鮮食品に関する届出ルールの改正が、機能性表示食品への道を開いたとみられる。

 機能性表示食品の届出件数は増加傾向が続いている。ここにきて生鮮食品もバリエーションが増えており、昨年は豚肉の届出が公開され、注目を集めた。生鮮食品の届出件数は、現在59件(1月30日時点)にのぼる。

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