明治 ザバスでIC認証取得(2020.2.27)
明治(東京都中央区)がスポーツサプリメントの主力製品『ザバス』シリーズでインフォームドチョイス(IC認証)を取得したことが2月20日までに分かった。もともと日本アンチドーピング機構(JADA)が手掛けるサプリメント認証プログラムを取得していた。明治がIC認証を選択したことで、味の素や大塚製薬の対応に注目が集まる。
IC認証は、英国の分析会社LGC社が手掛けるサプリメントの国際的アンチドーピング認証プログラム。日本総代理店のバイオヘルスリサーチリミテッドによると、明治は今回、パウダータイプのザバスシリーズ13製品で同認証を取得した。ボディメイク向けやジュニア用も含め、ソイプロテインを除くパウダー型ザバス全製品で取得した格好。他に、アスリートの利用が多い『VAAM』シリーズでのIC認証取得も検討している。
明治がこれまで認証を得ていた、いわゆる「JADA認定」は、完全終了期日を今年3月末に迎える。そのため同社は期日までのIC認証取得を目指していた。サプリのアンチドーピングプログラムは他にも存在する中でIC認証を選択した理由については「レベルやクオリティがJADAのガイドライン(スポーツにおけるサプリメントの製品情報公開の枠組みに関するガイドライン)に近かった」(広報部)としている。
同ガイドラインは、JADAが設置した有識者会議が昨年4月までに取りまとめたもの。これを受けてJADAは昨年3月末に認定事業を終了、経過措置期間も今年3月末に終える。一方で、明治ではザバスなどについて「アスリートに使用していただいているケースが多い。アンチドーピング認証が必要だ」(同)と話す。
昨年3月末までにJADA認定を取得していたのは明治の他に味の素や大塚製薬など。東京オリ・パラ開幕が目前に迫る中、JADA認定に代わる新たな認証を取得するのか、それとも認証なしでアスリートへの製品提供を続けるのか。今後の動きが注目される。