βアラニン、供給開始 (2020.4.23)
β‐アラニンの原材料市場にビーエイチエヌ(東京都千代田区)が4月から参入した。スポーツサプリメント向け原材料の販売で定評のあるヘルシーナビ(東京都大田区)とタッグを組む。スポーツニュートリションに関する海外アカデミアで活動する識者も陣営に迎え、エビデンスや安全性など最新知見の情報収集、提供で協力を得ていく予定だ。顧客の販売促進につながるサポート体制も手厚くしながら拡販していきたい考え。
4月から原材料販売を始めたのは『β‐アラニンTURBO』。BHNで輸入及び販売を手掛け、ヘルシーナビは販売代理店を務める。スポーツ向けサプリメントをはじめフレイル、サルコペニア対応素材として提案を進めていく方針だ。β-アラニンの含量は98%以上で規格。最終製造地は中国で、既に国内に在庫を確保している。
BHNとしては、β‐アラニンをラインナップに加えることで、これまで限定的だった運動機能領域への原材料提案に積極的に乗り出すことが可能になる。ヘルシーナビとしても、もともと豊富に取り揃えているスポーツニュートリション群をさらに厚みをもたすことができる。
拡販に当たっては、ISSN(国際スポーツ栄養学会)のフェローを務めるなど、スポーツニュートリションに関するアカデミアで活動しつつ、米国を中心としたスポーツサプリメント市場にも精通している、ドクター・ラルフ・イエーガーの協力を得ていく予定だ。イエーガー氏はもともと両社との関係が深く、講演などのために何度も日本を訪問。業界関係者にも顔がよく知られている。
β‐アラニンは、特に米国のスポーツサプリメント市場で広範囲に使われている成分で、イエーガー氏としても学術、マーケットの両面で知見を有す。特に学術面に関しては、ISSNが発行する学会誌において、β‐アラニンに関するポジションペーパー(機能性などに関する公式見解書)の編者を務めていることもあり、造詣が深い。
両社は今後、同氏に情報提供などの協力を得ながら、ユーザーへの販売サポート体制も付加価値として拡販を進めていく構え。