ファーマフーズ 3Q GABA、国内外で伸長 (2020.6.11)


 ファーマフーズは6月4日、2020年7月期第3四半期決算を発表した。機能性素材事業におけるGABAの国内外での大幅な伸びに加え、OEM事業が拡大、さらに通販事業で扱う育毛剤が増収をけん引するなどし、売上高は対前年比41.2%増の111億1200万円を計上した。利益面では、第3四半期までに広告宣伝費を約60億円(前年同期は約43億円)投資したこともあり、経常損失は2億2500万円(前年同期は6800万円の経常損失)だったが、収益性は大幅に改善しているという。

 機能性素材事業の売上高は、同54.5%増の18億9800万円、セグメント利益は同16.8%増の6億1000万円とそれぞれが大幅に伸びた。事業拡大をけん引したのが、主力素材の「ファーマギャバ」「ボーンペップ」、そしてOEM事業。

 ファーマギャバの第3四半期までの売上高は9億5900万円を計上しており、前期実績7億7000万円を上回った。国内の大手飲料メーカーの主軸ブランドでの採用もあり、同素材の国内売上高は同55.6%増の6億1200万円に伸長した。海外においても好調で、サプリ用途で伸びている。また米国のプロテイン市場において、アスリートの運動パフォーマンス向上に「睡眠」が役立つとして、プロテインとGABAの組み合わせを提案、「睡眠と筋肉」の新たなコンセプトで採用が増加したという。

 ボーンペップは中国での提案が加速。中国において、同素材のブランド化を進めており、食品及び乳業メーカーにおいてサプリ用途で需要が増加したという。

 OEM事業は、今期第2四半期の売上高は5200万円であったのが、第3四半期は2億4400万円に急伸。同社では、OEM事業を拡大する戦略を打ち出しており、第3四半期ではGABAなど機能性表示食品の受注が多かったとしている。

 中核となる通販事業では、「ニューモ育毛剤」が販売数量を大きく伸ばし、第3四半期累計期間までに約50万本を出荷した。主力商品への広告宣伝を積極的に行い、定期顧客件数も22万件を突破するなどし、同事業の売上高は、同39.8%増の90億4500万円、セグメント損失は4億1600万円(前年同期は3億2700万円のセグメント損失)となった。

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