オーブ、事業本格化へ 新規ビフィズス菌発見 (2020.9.10)

新種ビフィズス菌発見 中江 オーブ 写真②

 9月2日、AuB(オーブ、東京都中央区)は、元オリンピック選手の腸内環境から、ヒトに有効な新種の腸内細菌(ビフィズス菌)を発見し、国際特許として出願済みだと発表した。

 同社は、発見したビフィズス菌をベースとした自社商品の開発、販売のほか、菌そのものを素材として提供する法人向けビジネス(原材料販売)にも乗り出す方針。今後、現在の研究段階から事業化に向けて、BtoCとBtoBの両戦略を視野に入れ、将来の本格的な事業展開に備える。

 同日都内で開いた記者会見では、現在AuBの代表取締役を務めるサッカー元日本代表選手の鈴木啓太氏と取締役研究統括責任者の冨士川凜太郎氏が登壇。新種の菌の発見と今後のビジネス戦略、研究内容について語った。

 同社が「AuB‐001」と名付けたこの新菌は、天然の糖質の一種であるソルビートルを栄養源にできる特異なビフィズス菌。また、このビフィズス菌は免疫機能を支える酢酸を、一般的な同種の菌に比べて10倍強の産出をし、耐酸性に優れているため、腸まで生きて届きやすい性質があるという。

 同社は、この新菌が培養・量産が可能であることも確認済み。さまざまな食品や医薬品への応用を目指す。

【写真=左:富士川凛太郎氏 右:鈴木啓太氏】

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