ミナト製薬「機能性」届出を目指す (2020.10.22)
1‐デオキシノジリマイシンを含む桑の葉原材料を用いて、食後血糖値の上昇を抑制する研究成果をミナト製薬(東京都中央区)がこのほどまとめた。同原材料での機能性表示食品の届出に向けた取組みを進めていく。年内を目途に論文を作成、学術誌への掲載を進め、研究レビューをまとめる。来年の早い段階で機能性表示食品として届け出したい考えだ。
機能性関与成分は1‐デオキシノジリマイシンで進める予定。同成分は食薬区分の「専ら医薬品として使用される成分」に分類されるものだが、厚労省は昨年3月、監視指導・麻薬対策課長通知「『医薬品の範囲に関する基準』に関するQ&A」を発出し、専ら医薬品リストに収載されている成分の一部が機能性関与成分として活用できるようになった。ただ、これまでにそれら医薬成分が機能性関与成分として届出公表された実績はなく、ハードルは高いとみられている。
同社が行った試験は、食後の血糖値が上昇しやすい20~64歳の健常男女30名を対象に、1‐デオキシノジリマイシンを1.8㍉㌘含む桑葉粉末を摂取させた無作為二重盲検クロスオーバー試験。摂取後30分の血糖値において、プラセボ摂取と比較して桑葉粉末摂取が有意に低値を示すなどの結果を得ている。