平均寿命、男女で前年上回る 男性は過去最高(2013.8.8)
厚生労働省がまとめた2012年(平成24年)の「簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は男性が79.94年、女性が86.41年で、前年比で男性は0.50年、女性は0.51年それぞれ上回った。男性は09年の79.59年を上回り過去最高。平均寿命の男女差は6.47年で、前年比0.01年増加した。
簡易生命表は、1年間の死亡状況に変化がないと仮定した場合、各年齢の人が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかを計算したもので、0歳の平均余命が全年齢の死亡状況を集約した平均寿命となる。
死因別に死亡確率を算出すると、0歳では男女ともガンなどの悪性新生物が最も高く、次いで男性は心疾患、肺炎、脳血管疾患、女性は心疾患、脳血管疾患、肺炎の順で高かった。ガンの死亡確率は男性29.32%、女性20.22%だった。一方、65歳では悪性新生物の死亡確率が男女とも低下し、逆に心疾患、脳血管疾患、肺炎など他の死亡確率が高まり、75歳では更にこの傾向が強まる。
なお、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の合計死亡確率は男性の0歳、65歳、75歳で5割を超えているが、女性は0歳、65歳、75歳、90歳の全年齢で5割を下回る。