キリンHD 協和発酵 シチコリンの製造強化 (2021.2.11)
キリンホールディングスは9日、子会社の協和発酵バイオ(東京都千代田区)で生産する、脳疾患の治療薬や認知機能の向上をサポートする素材として利用されている「シチコリン」の製造設備を増設すると発表した。主力生産拠点の山口事業所(山口県防府市)に約77億円を投じ、シチコリンの生産を拡大させる。新設備は2023年夏頃に稼働させる予定。
生産体制増強は、シチコリンの将来にわたる世界的な需要増加を見据えて取組むもので、今後、医薬品・健康食品メーカーへのグローバルな安定供給体制を整えるとしている。また、将来的にはシチコリンをキリングループでの商品開発にも活用していくことも検討している。
協和発酵バイオでは、シチコリンを世界各国の制度に合わせて医薬品原料や健康食品素材として販売している。米国では「Cognizin(コグニジン)」の名称でブランディングして販売している。同社によると、シチコリンは米国においてエナジードリンク向け素材として需要が拡大しているという。