JADMA月次調査 好調続く通販健康食品 1月、14%増(2021.3.11)
日本通信販売協会(JADMA)による通販売上高月次調査の2021年1月結果が3月2日までにまとまり、「健康食品」の売上高は142億8900万円、前年同月比は14.2%のプラスだった。増加は20年6月から8カ月連続、2ケタ増は2カ月連続と好調に推移している。調査対象はJADMAの理事・監事社を中心とする会員企業126社。
20年1月から21年1月までの健康食品の売上高伸び率(前年同月比)の推移を見ると、1月から3月は連続してマイナス、4月はプラス(9.9%)に転じたものの翌5月は減少(6.3%)、そして6月以降は全ての月でプラスと、新型コロナウイルス感染拡大の影響が長期化するのと足並みを揃えるかのように伸び続けているかっこうだ。
一方、1月の「化粧品」の売上高は、前年同月比6.5%増の152億8500万円。増加は4カ月連続と、こちらも好調に推移。消費増税に伴う駆け込み需要の反動を受けたと見られる9月の減少を除き20年4月以降は連続して増加している。
経済産業省の商業動態統計によると、ドラッグストアでの「ビューティケア(化粧品・小物)」商品の販売額は、20年3月から21年1月まで11カ月連続で前年同月を割り込んだ。化粧品は、店頭と通販で、新型コロナ禍における影響の違いがより鮮明に表れているといえそうだ。
なお、JADMA調査で21年1月の「総売上高」は1182億5300万円、前年同月比は15.4%増加した。2ケタ増は2カ月連続。9月を除き20年4月以降は全てプラスとなっている。1月は「食料品(健康食品を除く)」が31.1%の増加を記録するなど、2ケタの伸びを見せた商品カテゴリーも目立った。
1月および前年12月とも、前年同月の売上高を下回った商品カテゴリーは一つもない。ただ、1月の1社当たり平均受注件数は6万9897件(回答90社)で、20年8月以来5カ月ぶりに7万件台を割り込んだ。