記録更新 届くぞ千件 Fシリーズ、約900件に(2021.3.25)

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【写真=今回の注目の届出 還元型コエンザイムQ10を機能性関与成分にオーラルケア機能を訴求する『お口うるおいサプリメント』(F893)。還元型CoQ10で口腔に対する働きを訴求する届出はここにきて増加傾向。これで3件目となる。】

 今年度の「F」シリーズの届出件数は、3月19日までに896件に達した。
 昨年度の「E」シリーズで記録した、年度別届出公開件数の過去最高レコード882件を更新したことになる。

 現時点で最新の届出「F896」の届出日は2月5日。届出日上、今年度は約2カ月も残されている。制度施行6年目で、遂に、年間1000件の大台を超えることになりそうだ。制度改革が一向に進まぬトクホをしり目に、機能性表示食品はこの先も増え続けていくに違いない。

新規関与成分ピニトール等
 別掲の届出情報更新一覧には、計51件の新たな届出が収載されている。
 新規の機能性関与成分が複数ある。まず、F885。糖アルコールの一種「マルチトール」を、フランスの食品原材料メーカー・ロケット社の日本法人が届け出た。低GI甘味料としての機能性を訴求する。

 また、F894の「ピニトール」。これも糖アルコールの一種だが、イナゴマメなどの天然物に含まれることで知られる。訴求機能は食後血糖値の上昇抑制。食品原材料販売のほか植物工場事業を手掛ける日本アドバンストアグリが届け出た。同社からの届出は2件目。以前、テアニンを機能性関与成分にしたサプリメントを届け出ていた。

 一方、新規ではないが注目したいのは、SBIアラプロモによるF890およびF891。
 「5ALA」の略称で知られる5‐アミノレブリン酸リン酸塩のヘルスクレームを広げたもので、「一時的なストレスの改善」を新たに訴求できるようにした。以前に届け出ていた睡眠の質改善機能と合わせたダブルヘルスクレームの届出も実施。新型コロナ下で高まった新たな消費者ニーズに応えていく狙いが窺える。

還元型CoQ10で「お口のうるおい」
 また、F893にも注目したい。届出番号「D」シリーズ以来、2年ぶりにサンスターからの届出が公開された。同社として通算3件目の届出は、「お口のうるおいサポート」を訴求するサプリメント。機能性関与成分は、還元型コエンザイムQ10。同成分は今後、オーラルケア領域で存在を高めていく可能性がある。


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