健康食品売上・販売調査 (2021.4.8)
通販、9カ月連続増加 2月のJADMA月次売上高調査
日本通信販売協会(JADMA)が4月1日に公表した2021年2月度の通販売上高調査結果によると、健康食品の売上高は143億4200万円だった。
前年同月比は13.9%のプラスの2ケタ増だった。健康食品売上高の増加は9カ月連続、2ケタ増は3カ月連続と好調が続いている。調査対象はJADMA会員企業126社。
化粧品も、同5.5%増の159億6200万円と増加した。増加は5カ月連続。
2月度は、文具・事務用品を除く各商品カテゴリーで売上高が増加し、総売上高は同6.9%増の1190億3600万円だった。増加は5カ月連続となっている。
2月度の1社あたり平均受注件数は、回答92社で7万2847件だった。前の月は7万件を若干下回っていたが、すぐに7万件台を回復したかたちだ。
DgS、2カ月連続減少 1月の商業動態統計速報 約9%減
経済産業省大臣官房調査統計グループは、2021年2月分の商業動態統計速報値を、3月30日に発表した。ドラッグストア(DgS)の「健康食品」販売額は173億円で、前年同月比は8.7%の減少。2カ月連続で減少となった。
DgS全体の販売額は、5561億円で、前年同月比は8.3%減。商品別に見ても、すべての分野で前年同月比は減少となっている。この原因について経産省は、「コロナ禍による前年同月に起きた買い占め状況が原因。特にマスクなどは品不足に陥るほど前年の販売額が高かったため」と分析。
実際、前々年度同月比でみると、「健康食品」部門は3.6%増、「ヘルスケア用品(衛生用品)」部門は11.6%増、全体でも9.2%増となっている。この数値を根拠に経産省は、DgS販売額そのものは「好調傾向だとみていい」との見解を示している。
2月分速報値を商品別にみると、「ヘルスケア用品(衛生用品)・介護・ベビー」が同24.0%減、「OTC医薬品」が同13.6%減、「家庭用品・日用消耗品・ペット用品」が同12.5%増、「ビューティケア(化粧品・小物)」が同10.6%減、「トイレタリー」が同6.8%減、「調剤医薬品」が同1.9%減、「その他」が同1.9%減、「食品」が同0.3%減だった。