コロナ禍、健康意識に変化 都調査、8割が「高まった」(2021.4.8)
昨年から続く新型コロナウイルス禍で健康意識が高まったと回答した人が8割を超えたという。東京都が都民約370人を対象に実施したインターネット調査で分かった。
健康意識に変化があったか尋ねたところ、「高まった」「やや高まった」と回答した人は合わせて約84%に達した。逆に、「低下した」「やや低下した」の回答は合わせて3%にとどまった。「あまり変化はない」は約13%だった。
他方で、昨年春ごろと比べて「体重が増えた」と回答した人は約39%に上り、「減った」の約12%を大幅に上回る結果となった。
一方で、体重増加の一因ともなり得る「外食」の機会が「減った」と回答した人は約82%に達した。
体重が変化した理由を尋ねた設問では、「運動量・活動量の変化」が約73%でトップ。外出自粛に伴い活動の機会が減ったことで体重が増えたと考えている人が多いことがうかがわれる。次いで「食事量の変化」が約47%で続いた。
また、「ストレスが増えた」と回答した人が約60%と過半数に達したほか、「睡眠の満足度(睡眠の時間や質)が低下した」と答えた人は約24%に上り、「高まった」の約12%を大きく凌駕した。
この調査は、都の福祉保健モニターに登録している18歳以上の都民約500名を対象に3月上旬に実施。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う健康意識等への影響を尋ねたもので、365名から有効回答を得たとしている。
有効回答数を性別で見ると、男性が約48%、女性が約52%。年代別では、50代が約29%と最も多く、60代と70代以上がそれぞれ約23%、40代が約17%、20代と30代は4%以下だった。