新・抗肥満素材=フコース 「機能性」市場に普及図る(2021.5.13)

2nd紫茶 写真

 アフリカ・ケニア原産の新種のお茶で、機能性食品素材の原料としても利用されている「紫茶」について、消費者認知度の向上に向けた取り組みが進んでいる。先月、生活情報関連ウェブメディアに紹介記事が掲載された。それに連動させる形の中吊り広告が東京都内を走る電車内に掲出。これを受け、「SDGs対応素材」として紫茶の茶葉や紫茶エキスの原材料販売を手掛けるオリザ油化(愛知県一宮市)では、紫茶の更なる認知向上に向けた取り組みを国内外で強化する方針を示している。

 紫茶に関する記事を掲載したのは、東京メトログループが運営するウェブメディア「アーバンライフメトロ」。東京・目黒区にあるケニア共和国大使館に取材し、一般的な紅茶と異なり希少性の高い紫茶は、現地生産者の安定した収入の確保が期待できることなど、SDGsの観点からも紫茶が有望視されていることを紹介した。

 また、紫茶の原材料販売を手掛けるとともに、その売上の一部をアフリカ支援に役立てる取り組みを昨年から進めているオリザ油化にも取材。「ダイエットや美容だけでなく、運動のパフォーマンスアップや運動後の疲労感軽減などの効果についても研究で進められており、日本での注目が高まると期待しています」との同社担当者のコメントを伝えている。

 アーバンライフメトロでは、先月19日から今月17日までの予定で、同記事をアピールするための中吊り広告を東京都メトロ全線に掲出。中吊り広告と記事を通じて紫茶の普及啓発を図っている形だ。

 同記事によると、近く、都内企業が紫茶のECサイトを立ち上げ、商品の販売を開始する計画があり、ケニア大使館の協力も得ながら、消費者への提案を進めることも検討しているという。

 オリザ油化では、紫茶エキスをスポーツニュートリションとして市場普及させる取り組みを米国で進めている。同時に、日本でも、ハーブティーやサプリメントなどの原材料として紫茶の需要拡大に努めている。「このように記事にしてもらえるのはとても有難い。当社としても情報発信などに努め、啓発活動を強化していきたい」と話している。

【写真=東京メトロ車両に掲出された中吊り広告のイメージ画像(オリザ油化のニュースリリースより)】


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