ほてり解消の「仙草」供給開始 日本粉末薬品(2014.3.6)
日本粉末薬品㈱(大阪市中央区)はこのほど、中国原産の「仙草」の原料供給を始めた。粉末品、抽出液、エキスパウダーをラインナップする。仙草は、別名・涼粉草とも呼ばれ熱を冷ます作用があるとされることから、「スポーツ後のクールダウン、更年期で体がほてりやすい人」(同社)に向けた飲料や健康食品での採用を見込んでいる。
同原料は、シソ科の一年草で、体のほてりを抑える沈静作用があるという。仙草エキスパウダーを使用した動物実験では、高温環境下(40度の恒温槽)のラットの体温上昇を有意に抑制する作用をはじめ、高温環境から脱した後に平熱近くまで体温が戻るのを促進する作用が示唆されていることが、同社と武庫川女子大学薬学部との共同研究で確認された。
仙草は、中国では涼茶というジャンルで知名度の高いドリンク「王老吉(ワンラオジー)」に配合されているほか、台湾で夏に食べるデザート「仙草ゼリー」に使われるなど、暑気払いの素材として知られているという。