プラズマ乳酸菌 ベトナムで販売量4割増 (2021.5.27)
【写真=ベトナムで販売するプラズマ乳酸菌配合の飲料】
「海外も売上に貢献」
キリンホールディングス(東京都中野区)独自素材として展開するプラズマ乳酸菌の国内外での事業が好調だ。国内では昨年11月から免疫機能の維持を訴求する機能性表示食品の展開が始まり、販売数量、販金額ベースで前年を大きく上回る数字を弾き出している。海外の動きも同様で、2019年から同乳酸菌を配合した飲料の販売を開始しているベトナムでは、販売数量べースで前年比約4割増と大きく売上を伸ばしている。
海外におけるプラズマ乳酸菌事業の進捗について、5月12日に開いた決算説明会において報告している。出席したアナリスト、投資家らの同事業のBtoB事業計画の進捗に関する質問に対し、国内において飲料や菓子メーカーと交渉が進んでいることに加え、「海外も売上に貢献するようなBtoBの交渉が進んでおり、まもなく発表できる」(同社幹部)と回答。同社では、27年にプラズマ乳酸菌のBtoB事業を35億円規模に育てる計画を掲げており、現在の状況について、「オントラックで進んでいる」(同)としている。
同社は5月20日、21年1~4月累計のプラズマ乳酸菌関連事業の国内外を含めた販売金額が前年比約4割増になったと発表した。特に、国内で展開する免疫機能の維持を訴求する機能性表示食品として展開するイミューズブランドを中心に好調に推移したという。
サプリメントの販売も好調だ。同期間の累計販売金額は前年比約8割増で推移。調剤薬局やドラッグストアなどの取扱い店舗数も1万6500店を超えている。