ハウスが新サプリ ターメロノールって何? (2021.6.24)
【写真=ハウスウェルネスフーズが新発売したターメロノールを含有する『ターメリック効果』の商品パッケージ】
秋ウコン由来の新成分
「ターメロノール」というターメリック(秋ウコン)に含まれる成分を含有するサプリメントをハウスウェルネスフーズが6月14日、通信販売で新発売した。ターメロノールについてハウス食品グループ本社では「ターメリックに僅かに含まれる希少な健康成分」とする以外、成分概要をニュースリリース(6月11日付)で触れていない。
ハウスウェルネスフーズが新発売したのは、『ターメリック効果』を商品名とするソフトカプセル形状のサプリメント。ターメロノールAおよび同Bを合わせた「ターメロノール類」を200マイクロ㌘配合しているという。価格は60粒(30日分)4200円。
ハウス食品グループ本社は6月11日付のニュースリリースで、ターメリック効果の販売ターゲットについて、「ライフステージの変化や加齢などをきっかけに、自身の健康意識が高まっている方におためしいただきたい」と解説。ターメリック(秋ウコン)を活用した健康食品『ウコンの力』に代表される、いわゆる「アルコール対応」の商品ではないと考えてよさそうだ。
ターメロノールとは何か。特許情報プラットフォーム(J‐PlatPat)によると、ターメロノールに関する特許・実用新案情報が計6件確認できる(6月17日時点)。いずれも出願人はハウスウェルネスフーズ、あるいは同社とハウス食品グループ本社。
そのうち「ターメロノールA及び/又はターメロノールBを含有する組成物」を発明名称とする特許出願(特開2019‐189544)によると、ターメロノールとはウコンの精油画分にターメロンと共に含まれるセスキテルペン化合物の一種であり、「ツルメロノール」との別名があるという。
また、この特許の背景について、ターメロノールAおよび同Bを含む組成物に、抗炎症作用、血中CRP値低下作用を有することを見出したため、「本発明を完成するに至った」とされている。
ターメロノールの機能性に関しては他にも、「血中グルコース濃度低減用、血中ヘモグロビンA1c量低減用又は血中HDL‐コレステロール量増加用組成物」を発明名称とする特許(第6835396号)が公開されている。
ハウスウェルネスフーズは、将来的に、『ターメリック効果』を機能性表示食品のステージに引き上げ、肝機能とは異なる機能性領域で展開していく考えなのかどうか。日本でウコンの健康食品は「=アルコール対応」の消費者イメージが強烈で、その他の機能性領域に展開していく際に足かせをはめられているのが現状だ。ハウスの今後の動きが注目される。