日本食を定義付け 一汁三菜など 農水省(2014.3.6)


 農林水産省は3日、「医学・栄養学との連携による日本食の評価」の第2回検討会を開いた。第1回の検討会で話し合われた日本食の定義付けについて、事務局から研究の推進方向に関する骨子案が提示された。

 日本食の基本的概念として、米を主食に味噌汁と副菜として多様な食材を食べる1980年前後の食事(一汁三菜)とし、季節の葉菜、根菜、青魚、海藻類、納豆などの発酵食品などの食材を対象とした。80年代とした背景には、伝統的な和食と欧米の食文化が融合し、栄養バランスのとれた食事パターンが確立した時代とし、それら食事の栄養成分の明確化も重要とした。一方エビデンスが確立されている地中海食を例に、点数方式などによる分析手法を日本食の評価研究にも活用するよう促した。そのほか、ストレス・脳機能に与える効果や運動パフォーマンスに与える効果などの解明も対象とした。

 次の第3回(31日開催)検討会で、研究を進めるための方向性をとりまとめる予定。

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