ファンケルの1Q サプリ事業、6%増の 90億円 (2021.8.12)
【写真=〝おなかの脂肪を減らす〟機能を追加する「内脂サポート」】
ファンケル(横浜市中区)の2022年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が対前年比3.2%増の251億7600万円、経常利益が同29.3%増の32億4200万円だった。主力の化粧品、サプリメントともに前年実績を上回った。8月4日発表した。
同期概況は、前年に引き続き新型コロナの影響を受けたものの、前年同期と比べ影響が限定的だったという。利益面についても、今年4月に稼働したサプリメント工場の減価償却費などを計上したが、増収効果によって売上総利益が増加したことで増益を確保できた。
サプリメント事業の売上高は、同5.7%増の89億8800万円。健康意識の高まりにより、機能性表示食品のサプリメント「大人のカロリミット」「血圧サポート」などが好調に推移し、増収に寄与した。
販売チャネル別にみると、通販が同1.0%増の42億円、直営店などの店舗販売は同72.8%増の15億円、ドラッグストアやコンビニなどの卸販売は同21.6%減の23億円、海外が同92.5%増の9億円だった。卸販売ではドラッグストアが低調だった。海外は越境ECが伸びたという。
同日行った決算説明会では、中国サプリメント事業の進捗を報告。越境ECでは美容サプリを柱商材に育成するために、大規模なプロモーションを計画。また、保健食品については、百貨店やスーパーなど約100店舗に配荷が進み、今後順次拡大していくという。
「内脂サポート」を刷新、機能性を追加
ファンケルは、サプリメント売上上位で体重・体脂肪減少を訴求する機能性表示食品「内脂サポート」を刷新する。機能性関与成分としてブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを新配合し、〝おなかの脂肪を減らす〟機能をヘルスクレームに新たに加え、商品力を強化した。9月16日から新発売する。下期の注力製品として、テレビやWEBを活用したプロモーションを展開し需要を喚起する。
新製品の機能性関与成分は、従来品に用いているビフィズス菌BB536、ビフィズス菌B‐3、N‐アセチルグルコサミンに、新たに加えたブラックジンジャーの4つになる。90粒入(約1カ月分)で、価格は3888円。販売チャネルは、通販、直営店舗、ドラッグストアなどの一般流通。