潤いサポート、需要いかに 4500人対象アンケ調査結果 (2021.10.21)
「乾燥感じる」過半数
肌をはじめとする身体部位の「乾燥」に対するケア効果を訴求する機能性表示食品の需要はどれ位あるのだろうか──乾燥がより気になる季節が近づいてきた中、このほど公表されたインターネットアンケート調査結果に注目してみる。
質問「あなたは以下の部位に乾燥を感じていますか?(複数回答)」
選択肢「目、口、肌、その他、乾燥は感じていない」
こうした質問と選択肢を通じて、乾燥をめぐる生活者の実態把握を目的にしたインターネットアンケートが今年6月に行われた。調査対象は20~60代の男女約4500名。調査実施者は、サプリメント・健康食品原材料製造販売の丸善製薬(広島県尾道市)。
結果を見てみよう。
まず、目、口、肌のいずれかに乾燥を感じていると答えた人は2515人にのぼった。多いと見るか、少ないと見るかは人それぞれだろうが、いずれにせよ、全体の過半数がいずれかの部位に乾燥を感じていた。
では、目、口、肌のうちどの部位に対して乾燥を感じているのか。結果は、別掲グラフ上の通りとなった。
「乾燥は感じていない」と答えた人が全体の40%超に達したが、「目」については約3人に1人、「口」については約4人に1人、そして「肌」についても約3人に1人がそれぞれ乾燥を感じていた。
この結果に基づけば、機能性表示食品としてヘルスクレームが行われている場合が少なくない「目」「肌」に対する乾燥ケア需要はやはり高いと捉えることができそうだ。口腔内の渇きケアに関する需要も決して少なくないと考えることができる。
一方、乾燥を感じている人の傾向に性差、年齢差はないのだろうか。
この点、いずれの部位とも女性の方が男性よりも乾燥を感じている結果だった。また、別掲グラフ下の通り、若い世代では男女ともに乾燥を感じている割合が高く、若年層の乾燥ケアをめぐるニーズは、なにも女性にとどまらないことがうかがわれた。
目、口、肌複合的乾燥も
また、この調査では、乾燥を感じている人の多くが、現下、1つ以上の部位における乾燥を抱えていることが示唆された。
調査結果によると、目・口・肌のいずれかに乾燥を感じていると答えた約2500人のうち約2人に1人(47.2%)が2部位以上、また、5人に1人(18.8%)が3部位すべてについて乾燥を感じていると回答したという。
この調査を実施した丸善製薬では、乾燥ケア素材として『ブライトニングパイン(同社登録商標)』(パナップル由来グルコシルセラミド)の製造販売を手掛けている。「肌の潤い(水分)を逃がしにくくする機能があることが報告されています」といったヘルスクレームを行うことのできる機能性表示食品対応素材として知られる。
また、先ごろ新製品を発売した。
『ピュア・ルイボスエキスL』だ。同製品も機能性表示食品対応素材で、機能性関与成分は「エリオジクチオール-6-C-グルコシド」(H6CG)。
現在、H6CGで可能なヘルスクレームは、「目・口・肌のうるおいを保つ機能が報告されています」である。
1粒で3つの乾燥を同時にケアする機能性表示食品を開発可能な機能性関与成分。同社が実施したアンケート結果からは、複合的乾燥を抱える多く生活者が多く存在することが示唆された。そうした生活者の乾燥ケア・ニーズを掘り起こし、取り込むことができるか。今後が注目だ。