プラズマ乳酸菌 サプリ売上、約4倍に (2021.10.21)
飲料、ヨーグルトも好調に推移
キリンホールディングス(東京都中野区)が独自素材として展開するプラズマ乳酸菌を活用した最終商品や外販を含む事業売上が大きく伸びている。同社グループによるサプリメントや飲料など最終商品の展開や、原材料販売事業を通じての外部企業の商品投入などが進み、プラズマ乳酸菌関連事業の1~9月の国内外の累計販売金額は前年比約6割増となった。同社が今月19日発表した。
プラズマ乳酸菌を配合した最終商品のうち、サプリメントの同期間の販売金額は前年比9割増と売上を大きく伸ばした。特にテレビCMが始まった9月単月の販売金額は、通販サイトで前年比2倍で、調剤薬局・ドラッグストアでは同8倍超に伸長。サプリメント合計で今年1~9月の販売金額は前年比3.7倍と大きく伸長したという。同社では、「プラズマ乳酸菌配合飲料の購買層がテレビCMを通じてサプリメントを知り、購入に繋がった結果」だと分析している。
プラズマ乳酸菌の事業展開の軸のひとつとして強化するのが飲料分野。同社グループのキリンビバレッジでは、「生茶」「午後の紅茶」の代表ブランドを活用したプラズマ乳酸菌配合の機能性表示食品の飲料展開を今月12日から始めた。同社ではすでに同乳酸菌配合の機能性表示食品の飲料3品を販売しているが、両ブランドを活用し、これまで取り切れていなかった若年層などを含むいわゆる「ライト層」の獲得を進める方針。
グループ会社の小岩井乳業で展開する、同乳酸菌配合の機能性表示食品のヨーグルトも好調だ。消費者の健康意識の高まりや新テレビCMの反応から、ヨーグルトの同期間の販売金額は前年比2ケタ増だとしている。