ウエルシア中間決算 「調剤」など全品目が前年上回る
ドラッグストア大手のウエルシアホールディングス(東京都千代田区)は10月6日、2022年2月期第2四半期の連結決算を発表した。売上高は、対前年比6.6%増の5082億9500万円、経常利益は同9.8%減の251億4500万円の増収減益だった。食品分野などにおいて、前年同期の巣ごもり消費の特需の反動減はあったものの、調剤併設店舗数の増加に加え処方箋受付枚数増が増収に寄与した。
商品別売上高では、「医薬品・衛生介護品・ベビー用品・健康食品」「調剤」「化粧品」などすべての商品カテゴリーが前年を上回った。
店舗の出退店では、今年3月に愛媛県を中心に調剤薬局を10店舗展開するネオファルマーを傘下にするなど、同社グループの店舗数は2287店となった。
ファーマライズ1Q マスク特需など一巡、DgS事業が低調
調剤薬局大手のファーマライズホールディングス(東京都中野区)は10月14日、2022年5月期第1四半期の連結決算を発表した。ドラッグストア運営や化粧品販売などを含む物販事業の業績は、売上高は対前年比5.2%減の20億1200万円、セグメント損失は1300万円だった(前年同期は300万円の利益)。前年同期に発生したコロナ感染拡大によるマスクや衛生用品などの特需が一巡したという。
北の達人 中間決算 新規獲得進み、売上1.5%増
北の達人コーポレーション(札幌市中央区)は10月15日、2022年2月期第2四半期の連結決算を発表した。スキンケアや健康食品などを取扱うブランド「北の快適工房」の業績は、売上高が対前年比1.5%増の46億6200万円だった。定期顧客の継続が堅調に推移するとともに、新規顧客の獲得が進んだ。第2四半期間における新規獲得件数は前年同期の135%まで拡大したという。
室町ケミカル1Q 健康食品事業、売上高45%増
室町ケミカル(福岡県大牟田市)は10月15日、2022年5月期第1四半期の業績を発表した。スティックゼリータイプのOEMを中心とする健康食品事業の業績は、前年に引き続き取引先の通販企業の売上が好調なことに加え、Tパウチ・ショットタイプのOEMの新規獲得、自社製品の販売も計画通りに推移し、売上高は前年同期比145.0%の3億100万円となった。利益面でも、売上増によって3900万円の黒字に転換した(前年同期は800万円の営業損失)。
同社は同日、主要事業の医薬品事業や化学品事業も好調に推移したとして、22年5月期第2四半期の業績予想を上方修正した。全体売上高は、2.6億円プラスの27億円、経常利益は1.1億円プラスの2億6500万円、純利益は8700万円プラスの2億2000万円に修正した。
薬王堂・中間決算 健康食品、マスクなど伸長
東北エリアを中心にドラッグストアをチェーン展開する薬王堂ホールディングス(岩手県紫波郡)は10月5日、2022年2月期第2四半期連結決算を発表した。売上高は対前年比6.2%増の603億200万円、経常利益は同12.2%減の28億2300万円だった。
商品部門別の概況は、「ヘルス」「ビューティ」「ホーム」「フード」すべての部門で前年売上実績を上回った。
ヘルスでは、健康食品、マスクなどが伸長し、売上高は同4.0%増の122億円。ビューティでは、化粧品のメイク品、ヘアケア、オーラルケア品が伸長し、売上高は同2.5%増の87億円だった。
アステナHD 3Q HBC・食品事業、売上高7%増
アステナホールディングス(東京都中央区)が10月13日発表した2021年11月期第3四半期決算によると、HBC(ヘルス&ビューティケア)・食品事業の売上高は、前年同期比7.0%増の208億4900万円、営業損失は4億4200万円(前年同期は4億100万円の営業損失)で増収減益だった。
食品・機能性食品原料分野は、腸内環境改善機能を持つ夕顔果実粉末などの独自素材で新規顧客獲得を推進。その結果、素材への評価が高まり、売上は堅調に推移した。
一方、化粧品原料分野は、ヒアルロン酸など独自原材料の受注拡大に注力。通販化粧品分野でも新規顧客開拓や既存顧客へのプロモーションを強化したが、化粧品に関する両分野はコロナ禍の影響を受け、売上高・営業利益ともに低調だった。