訪販売上高減、コロナが直撃 20年度推計値 化粧品減、健康食品増(2021.12.16)
日本訪問販売協会は15日、2020年度の訪問販売業界の売上高推計値(小売ベース)が対前年比4.97%減の1兆5638億円だと発表した。3期連続の減少。20年2月頃から続く新型コロナ感染拡大に伴う、外出自粛による訪問販売の長期間にわたる活動制限が影響したのではと同協会では分析している。売上トップの化粧品は大きく売上高を落とし、健康食品は売上高を伸ばしている。
同調査は、協会正会員企業116社の訪販売上高を基にした訪販業界売上高の推計値。対象商材は化粧品や健康食品、下着などで、新聞や医薬品、自動車、インターネット接続回線などは含めていない。
商材別の売上高をみると、1位が化粧品で同15%減の2951億円、2位が健康食品で同8%増の2516億円、3位が清掃用具で同13%増の1742億円だった。
大きく売上高を落としたのが建物清掃。19年度は553億円あった売上高が、20年度は209億円まで落ち込んだ。