新田ゼラチン新戦略 直販事業を本格展開 健康・美容・スポーツの3分野で(2022.5.12)
ゼラチン製造販売国内大手の新田ゼラチン(大阪府八尾市)が、今年から「直販事業」の強化に乗り出している。健康・美容・スポーツの分野をコンセプトとしたサプリメントの最終商品についてプロモーションを強化してこれまで手薄だった若年層の開拓も進める予定を立てている。
同社は昨年4月、3カ年の中期経営計画を策定し、一般消費者向けのコラーゲン健康食品・化粧品のマーケティングを強化し、直販事業の拡大を進めることを発表していた。
今年1月からプロモーションを強化しているのは、コラーゲンペプチド100%の顆粒サプリ「コラゲネイド」、美容訴求の「Wellnex 肌。(はだまる)」、膝関節ケア訴求の「ランショット」の3品。新聞・テレビ・ラジオ・雑誌・WEB広告などを拡大している。今年9月にはこの3品を含めて同社の健康食品全体のリブランディングも実施。健康・美容・スポーツの3分野ごとにコアターゲットを細かく設定し、健康分野では健康志向高めの50~70代の男女、美容分野では30~40代の働く女性、スポーツ分野では、30~50代の運動愛好家に設定。各商品のポジショニングの決定を図る。
また、新田ゼラチン全体の事業として、直販事業のほかに、「業務用市場」の拡充、「新しい食ニーズ」に対応した製品開発と販売、「海外でのコラーゲンペプチド市場」の拡大、「バイオメディカル市場」への本格参入といった4市場への注力を計画。
同社の中期経営計画により、2024年3月期には売上高335億円、営業利益20億円を目標としている。