アスタ需要拡大で工場新設 BGG 生産量は約4倍に拡大(2022.6.20)
アスタキサンチンの世界的な需要拡大を背景に、各種健康食品原材料をグローバルで事業展開する北京金可グループ(Beijing Ginko Group=BGG)がヘマトコッカス藻培養工場を新設する。昨年、2度目の培養工場増設を完了させていたが、今後のアスタキサンチン市場拡大を見越し、3度目の大型設備投資に踏み切った。培養工場新設により、同社のアスタキサンチン製造、供給量は、2020年の増設前から4倍に引き上がる。
同社では、日本はじめ米国、欧州、東南アジア諸国におけるアスタキサンチンの販売好調を受け、2年に及ぶヘマトコッカス藻培養工場の増設が昨年完了したばかり。2度目の設備投資当初は、3度目の設備増強は計画していなかったが、2度目の培養工場増設期間中に、アジアエリア、特に中国での顕著な伸びを示したことなどを背景に、3度目の設備投資が必要と判断した。
「消費者がアスタキサンチンの様々な機能性を認識し始めており、2017年頃から市場は世界的に成長している、今後5年間での年間平均成長率は20%に達する」(同社担当)と分析。最近ではサプリメント分野の成長が大きく、アンチエイジング、美容、アイケア用途での引合いが多いとしている。
新設する工場は、中国・雲南省の既存工場から約1km離れた立地に建設。既存工場同様に、光バイオリアクターガラス管などを用いてヘマトコッカス藻を培養させる機器を設置する。