ロンザ、ハードカプを自主回収 離型剤を切り替え、供給再開へ

(2022.8.2)


 同社が健康食品向けに取り扱うハードカプセルは、主にハードゼラチンカプセルと植物由来ハードカプセルの2種類。今回自主回収となったハードゼラチンカプセルは、健康食品向けに製造するハードカプセル全体の約3分の2を占める。HPMCを含む植物由来ハードカプセルは、離型剤に流動パラフィンを含まない植物由来の混合油を使用しているため、自主回収の対象にはならなかった。今後ハードゼラチンカプセルで使用する離型剤は、検査の結果が揃い次第この混合油に切り替えていくという。


同社は、国内の基準に適合したカプセルを海外から調達することも検討している。同社担当者は「出来うる限りの手を尽くし、出来るだけ早く流動パラフィンを含まない離型剤を使用したハードカプセルを供給していく」と話す。


ハードカプセルの自主回収を巡っては、今年6月下旬にクオリカプス(奈良県大和郡山市)がHPMCを含めたハードカプセルを自主回収することを発表するなど、業界内においてハードカプセル供給不足を懸念する声が多数挙がっている。

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