ゼリーラインを本格始動 「機能性」の開発実績を促進 ラシェル
(2022.11.28)
ミリオナ化粧品(大阪市北区)のグループ企業で健康食品・サプリメントOEMメーカー、ラシェル製薬(大阪市北区)が岡山工場に新設した「スティックゼリーライン」が本格稼働を始める。28日に発表した。
新設したゼリーラインに設置した調合釜は、食品製造実績のあるものを採用。製品接触部は軸封・菌溜まりがないサニタリー構造を採用。攪拌部分は斜めかきとり攪拌軸と上下攪拌に効果を発揮する副羽根の2軸構造で、確実に混合・溶解が可能でかつ衛生的な構造。充填機は、3方シール液体・粘体自動充填包装機を2基導入し、調合釜から配管で直結されており空気に触れることなく、温度を維持しながら3方シール分包が充填できる。日産4万包の製造が可能(10~15g)。
同社は今後の事業展開について、スティックゼリーを軸にサプリメントの営業を強化し、「機能性表示食品の開発実績を積極的に進め提案していく」としている。
福岡に研究開発ラボを開設
化粧品OEM・ODMを展開するミリオナ化粧品は、九州エリアの営業力強化を目的として、福岡営業所からほど近い立地に「福岡Lab.」を開設した。
同ラボでは、試験機用の真空乳化機や攪拌機、pHメーターなどの機械設備を整え、福岡営業所で商談する顧客に対し、「開発環境をお見せすることが容易になり、安心感を持って製品づくりをお任せいただけることにつながる」としている。微調整が必要な香りやテクスチャなどの確認がその場で可能。
同社研究所はこれまで大阪にある中央研究所のみだった。同ラボの開設で九州エリアの顧客との密接な商談がこれまで以上に可能となり、「これまで築き上げた顧客への信頼と絆をより強めたい」としている。