新規機能性成分に「ミツロウアルコール」 「パッションフラワー由来フラボノイド」も初登場 13日更新(2023.2.13)
消費者庁は13日、機能性表示食品の届出データベースを更新し、新たに22件の届出を発表した。今回の更新では、新規の機能性関与成分として「キューバ産ミツロウアルコール(beeswax alcohols)」と「パッションフラワー由来フラボノイド」が届出された。
キューバ産ミツロウアルコールの機能性表示は、「関節の曲げ伸ばしの改善をサポートし、関節の違和感を軽減することが報告されています」。
届出資料によると、同成分はキューバの研究者により開発された健康食品原材料。6種類のミツロウ由来ワックスアルコール成分で規格されており、1‐テトラコサノールが5~15%、1‐ヘキサコサノールが7~20%、1‐オクタコサノールが12~20%、1‐トリアコンタノールが25~35%、ドトリアコンタン‐1‐オールが18~25%、1‐テトラトリアコンタノールが7.5%以下で、総ミツロウアルコール含量が85%以上となっている。
届出者はレイデルジャパン(東京都港区)。2019年にも今回と同じキューバ産の「キューバ産サトウキビ由来ポリコサノール」を機能性関与成分に、「血中総コレステロールと悪玉コレステロール低下」を訴求したサプリメントを届け出ている。同社として2件目の届出だった。
一方、パッションフラワー由来フラボノイドのヘルスクレームは「仕事や家事などの日常生活で生じる一時的な活力感(元気いっぱい、活力にあふれていたなど)の低下を軽減する機能が報告されています」。
パッションフラワーは、花が時計の文字盤に似ていることから、和名はトケイソウと名付けられている。これまでに抗不安作用などが報告されており、眠れない夜にハーブティーとして用いられてきた。そのフラボノイドには以前から、時計遺伝子を調節する機能も報告されている。今回の届出は1報の文献で機能性を評価。届出者は愛粧堂(東京都台東区)。今回が3度目の届出だった。