多穀麹が供給量を伸ばす プロテインダイエット向け素材 ヤヱガキ醗酵技研(2023.3.16)
発酵による各機能性素材の供給を行うヤヱガキ醗酵技研(兵庫県姫路市)は、プロテインダイエット向け原材料「多穀麹」の供給量を伸ばしている。
同原材料は7種類の穀物(大麦、あわ、ひえ、きび、タカキビ、紫黒米、米)を麹菌で固体発酵させて製造した原材料で、タンパク質の分解促進などに期待できる。同社担当者は、「近年は高タンパク、低脂質なものを摂取するダイエット法がトレンド。高付加価値なプロテインに配合する事例が増え、新規採用が伸びている」といい、販売が好調に推移している。
同社が行ったヒト介入試験では、BMI20以上かつ体脂肪率28%以上の健常な女性20名を、プラセボ摂取群、多穀麹摂取群に分け、体重、体脂肪率、体脂肪量、筋量の変化を調べた。その結果、体重の変化に大きな差はなかったが、プラセボ群と比較して多穀麹摂取群は体脂肪率、体脂肪量に有意な低下がみられ、筋肉量の増加傾向を確認した。
同社では、酒粕を二段発酵させ食物繊維に近い有用性が期待できる原材料「プロファイバー」との組み合わせでも引き合いが多く寄せられ、発酵によるダイエット向け健康食品原材料が総じて販売量を伸ばしているという。