バナバ葉で歩行能力の向上を訴求 酢酸はBMIなど低減 11、12日更新(2023.4.13)
消費者庁は11日と12日の両日、機能性表示食品の届出データベースを更新し、新たに41件の届出を発表した。今回の更新ではバナバ葉由来コロソリン酸、酢酸を機能性関与成分にした届出で、それぞれの成分として初の表示があった。
バナバ葉由来コロソリン酸では、「軽い負荷のかかる日常的な運動と併用することで、中高年の方の加齢に伴い低下する歩行能力の向上に役立つ機能、一時的な腰や肩の負担を軽減する機能」の表示が届出された。
これまで同成分で届出されていた表示は「高めの空腹時血糖値を下げる機能」。今回の届出者は大手受託製造事業者の東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市)。同社は、同成分を含む独自素材「バナスリン」をラインナップしている。今後は届出で用いたシステマティックレビューを活用し、歩行能力等の身体機能に関わる機能性を訴求する、クライアントの商品開発支援に乗り出すとしている。
一方、酢酸では「BMI、体脂肪率を減らす機能」を表示した商品が届出された。これまで同成分による届出の大半は「内臓脂肪減少」で、このほかに「血圧低下」「疲労感軽減」「おなか周りのサイズを減らす」などの機能を訴求する届出がいくつかあった。
今回の届出者は食酢メーカーのカネショウ(青森県弘前市)。リンゴ酢で届け出た。
このほか、今回はDHAのみを機能性関与成分とした届出で、「中高年の方の一時的な活力感(積極的な気分、生き生きとした気分など)の低下を軽減する」といったヘルスクレームが初めて届出された。これまでDHA、EPA、DAGE(ジアシルグリセリルエーテル)の3成分で、同様の機能を訴求した届出が1件あった。
また、γ‐オリザノールを機能性関与成分にした米油の届出が2件あった。届出表示には同成分の名称は記載していない。