届出公開数、過去2年より速く 新規成分にラムナン硫酸 8日更新(2023.6.8)
消費者庁は8日、機能性表示食品の届出データベースを更新し、新たに8件の届出を発表した。これによりI番台の届出数はちょうど100件に到達。昨年度H番台が100件に達した届出公開日は6月20日。過去最高の届出数となった一昨年G番台は6月23日。速いペースで届出件数が積み重なっている。
今回の更新では新規の機能性関与成分として、「ラムナン硫酸」が届出された。ラムナン硫酸は、緑藻類に分類される海藻「ヒトエグサ」に多く含まれている硫酸化多糖で、水溶性食物繊維の一種。これまでの研究で、抗血液凝固作用や抗ウイルス作用、血管内皮細胞に対する抗炎症作用、抗肥満作用などを持つ可能性が見出されている。
その中で、今回届出されたヘルスクレームは「本品にはラムナン硫酸が含まれます。ラムナン硫酸は、便秘気味の方の排便回数を増やし、便通改善に役立つことが報告されています」。届出者は、健康食品や医薬品を製造販売する江南化工(三重県四日市市)。同社としても初めての届出だった。