フェムケア対応で新素材 オリザ油化「フェムベリー」(2023.9.29)


 オリザ油化(愛知県一宮市)が、フェムケアに対応する機能性食品原材料を拡充する。すでに複数品のフェムケア対応原材料をラインナップするが、冷え性・むくみ改善・バリア機能促進を備えるストロベリーグアバエキス「フェムベリー」を新たに上市して総合フェムケア素材として位置づけ、市場での提案を開始する。来月開催の食品開発展で披露する。

 ストロベリーグアバはキバンジロウ(黄蕃柘榴)とも呼ばれるフトモモ科の熱帯性植物の果実。同社によると、国内で商業規模で栽培しているのは南伊豆の限定された地域のみで、生食の他、ジャムや果実酢、地ビールの原材料などに活用されている。ただ、成分や機能性に関する研究はこれまでほとんど行われていなかったという。

 同社と近畿大学薬学総合研究所の森川敏生教授と共同で行った国産ストロベリーグアバの成分研究によると、血小板凝集抑制作用や血管拡張作用を持つ水溶性成分のアデノシンの含有を確認。また脂溶性成分として、保湿作用を持つ米由来のグルコシルセラミドとは構造が異なるグルコシルセラミドと、ジガラクトシルジアシルグリセロールの含有も確認しており、この成分が皮膚や血管のバリア機能を改善することを見い出したとしている。

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