乳酸菌、ビタミンCが健食摂取上位に 男女とも「健康維持・増進」目的に摂取 矢野経済調査(2024.1.11)
摂取している健康食品は乳酸菌やビタミンC、マルチビタミン・ミネラル類――。そんな調査結果をマーケティング調査会社の矢野経済研究所が発表した。男性・女性ともに「健康維持・増進」を目的に健康食品を摂取しており、60代以上の男女ではルテインなどアイケアを目的に摂取していることが分かった。同社が昨年12月27日発表した。
調査は昨年9月、健康食品を摂取している全国の20~70代の男女1421名を対象に、現在摂取している健康食品の種類(成分・素材)や目的、支出金額などについてインターネットでアンケートした。
健康食品の摂取では「乳酸菌」が29.2%で最も高く、「ビタミンC」(28.8%)、「マルチビタミン・ミネラル類」(25.6%)が続いた。矢野経済では、「ビタミン類は健康食品の定番素材。乳酸菌は近年関心が高まっている素材・成分で、健康食品市場では菌株毎の独自の健康機能を訴求した商品が多くなっており、それを反映した調査結果」だと分析している。3位以降は、ビタミンB、DHA・EPA、カルシウム、亜鉛、プロテイン、食物繊維などが続いた。男性は亜鉛、プロテインが摂取上位で、女性は特に中高年層でコラーゲンの摂取割合が高かった。
健康食品を摂取する目的は、男性が「健康維持・増進」「疲労回復・滋養強壮」が上位を占め、女性は「健康維持・増進」とともに「肌の乾燥、ハリ、シワ、シミへの対策」の割合が高かった。
健康食品の1カ月あたりの支出金額は、男女ともに20~30代で2000円前後、40~50代で2000円代後半~3000円前後、60代以上では男性が3000円代前半、女性で4000円前後だった。年齢によって摂取している種類(成分・素材)は多くは変わらないが、支出金額は増加していく傾向が見られた。