ユーグレナ、化粧品ODM事業を中核に サティス製薬グループ3社を子会社化(2024.1.15)


 ユーグレナ(東京都港区)は、サティス製薬及び関連会社グループを完全子会社化することを10日発表した。ユーグレナの発表によれば、10日開催の取締役会において、ユーグレナを株式交換完全親会社とし、サティス製薬及び日本ビューテック(長野県駒ヶ根市)を株式交換完全子会社とする簡易株式交換を実施することを決議し、同日付で株式交換契約を締結した。同時に、サティス製薬グループのナユタ(東京都中央区)については、現金での株式取得で契約を締結した。なお、サティス製薬グループの体制に変更はない。

 ユーグレナグループは現在、ヘルスケア事業において化粧品ブランドの企画・販売を行っているが、化粧品の生産工場を有していないことから基本的に自社で製造は行ってこなかった。一方で、化粧品マーケットにおいては顧客ニーズの多様化が進み、ニーズに応じた商品を提供することの必要性が高まってきていることもあり、ODM機能を獲得し、ODM事業の拡大・展開を進めることの重要性を認識していたという。

 今回、サティス製薬グループを子会社化したことにより、ユーグレナグループは化粧品ODM機能を持つこととなる。化粧品の企画から開発、製造、販売に至るまで、全バリューチェーンに係る機能を有することで、ユーグレナブランド以外の多様なブランドを通じた化粧品の提供が可能となった。
 加えてユーグレナグループの強みである基礎研究力及び営業・マーケティング力と、サティス製薬グループの強みである化粧品に特化した研究開発力及び製品開発力を組み合わせることで、サティス製薬グループの得意としているスタートアップ・小規模企業の化粧品ブランド開発・成長支援をより強く推進できるとしている。

 ユーグレナは、サティス製薬の発行済株式数227万5000株及び日本ビューテックの発行済株式数1万株を本株式交換により取得。今後は同社グループのODM事業の事業展開の中核となる予定。

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