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　ユーグレナ（東京都港区）は24日、ＤＨＡを多く含み食品原料等として注目されている微細藻類「オーランチオキトリウム」の生産体制を構築し、沖縄県石垣市にて商業生産が可能になったため、食品原材料販売および受託培養・生産を開始すると発表した。生産は、グループ会社の八重山殖産（沖縄県石垣市）が行い、生産規模は最大年産量10ｔ以上になる予定。食品素材用途は、サプリメント、シーズニング、代替シーフード素材などとしている。

　食品原材料として販売するオーランチオキトリウムは藻体を丸ごと粉状に食品原材料化したもので、徹底した衛生管理により熱殺菌工程が省略可能になり、熱分解しやすい成分を壊さずそのまま含有。また、培養工程において完全食品対応かつ動物性資源不使用、かつアレルゲン特定原材料等28品目には該当せず、生産工程の原材料にも不使用を原則としている。

　ユーグレナはこれまでにも、社会課題解決の手段として複数の藻類の実用化・社会実装を検討してきており、その一つとしてオーランチオキトリウムの研究等を行っている。同社は、海洋環境の持続可能性が危惧される昨今において、環境保全の観点からプラントベースのシーフード代替素材としての活用も期待されていると発表している。