エネルギー指標にBMI 15年版食事摂取基準(2014.3.20)
厚生労働省の検討会は14日、2015年版の食事摂取基準の検討会報告書を取りまとめた。生活習慣病の重症化予防の視点を採り入れ、関係する治療ガイドラインとの調和を図ったほか、特に重要な栄養素等については学術データなどを引用して説明を加えた。また、18歳以上の成人ではエネルギーの指標にBMIを採用。総死亡率を最も低く抑えるために望ましいBMIを算出のうえ、目標となるBMI数値(範囲)を示した。15年版食事摂取基準は今夏にも大臣告示する予定。
エネルギーの指標にはこれまで1日当たりのカロリー量を用いていたが、健康の保持増進や生活習慣病の予防の観点からはエネルギー摂取量が必要量を過不足なく充足するだけでは不十分で、望ましいBMIを維持するエネルギー摂取量が重要との方針に転換した。
目標とするBMIは18~49歳が18.5~24.9㌔㌘/平方㍍、50~69歳が20.0~24.9(同)、70歳以上は21.5~24.9(同)とした。
また、個別の栄養素等の食事摂取基準量では、ビタミンKの目安量(1日)を男女とも18歳以上(成人)で150マイクロ㌘(10年版は男性75マイクロ㌘、女性60~65マイクロ㌘)に倍増。食塩の目標量(1日)は、成人男性が8.0㌘未満(10年版は9.0㌘未満)、成人女性は7.0㌘(同7.5㌘未満)とした。