サプリ支出、またも減少に 勤労者世帯は12カ月連続減 家計調査(2025.4.7)


 総務省統計局が、4月4日付で公表した2025年の家計調査報告2月分(2人以上の世帯)では、健康食品・飲料やサプリメントなどが含まれる「健康保持用摂取品」の1世帯当たりの支出額は992円で、1000円の大台を割り、前年同月比実質は0.8%減。1月分は、3カ月ぶりに増加したものの、またも減少に転じた。昨年3月に起きた、いわゆる「紅麹問題」の影響はいまだに色濃く反映されていると見られる。1000円を割った月は「紅麹問題」が起きてから5回目。それ以前の22年から23年にかけて1000円割れが1度しかなかったことから見ても、健康食品に対する信頼感はまだ取り戻せていない感じだ。

 世帯別に見ると、勤労者世帯は699円で実質4.6%減と12カ月連続減。健康保持用摂取品を購入するメイン層とみられる無職(高齢者)世帯は1440円で、実質9.7%と2カ月連続で増加となった。

 2人以上の世帯消費支出は、1世帯当たり29万511円。前年同月比実質0.5%の減少で、名目では同3.8%の増加となった。総務省によると、値上がりした食料品などに関して節約傾向にあるとしている。

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