小林製薬、紀の川工場を閉鎖 6月30日付で 紅麹原料の製造設備(2025.4.14)
小林製薬(大阪市中央区)は、14日に開いた取締役会において、子会社の梅丹本舗が持つ紀の川工場を2025年6月30日をもって閉鎖することを決めた。昨年3月に発生した紅麹問題を受け、紅麹原料の製造設備でもあった同工場は操業を停止し、梅丹本舗の梅肉エキスなど各種製品も同年3月末に終売していた。
小林製薬では同工場の閉鎖について、「梅丹本舗製品の製造販売事業の成長性や採算性及びその実現に伴う各種投資等を検討した結果、現時点では事業としての見通しが立たないため、当面の間、梅丹本舗製品の販売休止を継続することを決議」「梅丹本舗製品の専門生産工場である、紀の川工場に関しましても操業再開の目途が立たないため、この度、事業所としては閉鎖することとなりました」と発表している。
なお、終売した各種製品について、「一部のお客様からの販売再開のお問い合わせもあり、梅という素材の持つ可能性を精査することを含め、中長期的には新製品としての可能性を検討してまいります」としている。