ファイナールが創業30周年祝賀会 業界関係者など110名参加(2014.4.10)

ファイナール

 ㈱ファイナール(鳥取県鳥取市、森下辰夫代表取締役会長)は3月28日にホテルニューオータニ鳥取で「創業30周年」記念式典を開催した。

 会場には業界関係者や大学研究者、地元名士ら110名が参加。夫妻と5名の社員からスタートして今日に至るまでを総括した式典となった。

 挨拶に立った森下会長は、今日まで企業が存続した理由に、原料との接し方を第1に挙げた。同社得意の杜仲茶やキャンドルブッシュをはじめとした原料素材は必ず現地視察を心がけた。たとえブッシュの中でも欠かさず足を運んで確認したものを扱ってきたという。

 そして技術。お茶のうまさを決める焙煎にこだわり、一定の温度を維持することに腐心してきた。遠赤外線焙煎で素材の中まで焼くことで香り高いお茶を生産した。焙煎温度が2度高いだけで変なにおいがするのがお茶。「たかが2度、されど2度」が製茶の世界として、おいしいお茶を追求した。さらに添着技術を使って有効成分を添着。お茶を飲む時、機能性成分も一緒に飲むことで健康茶のマーケットを支えた仕事ぶりを振り返った。

 そして今後については、「機能性のエビデンスが求められており、やらねばおいていかれる。産官学が一体となって良い商品を作っていきたい。おいしさ、安全性を求めて40周年、50周年を目指します」と締めた。
 来賓としてあいさつに立った新日本製薬の後藤孝洋氏は「ファイナール無くしてわが社はあり得なかった。つきあうことを誇りに思う」と、同社との取引に感謝していた。

 この日は地元名士も参加。「バブルもあった30年間、耐えて継続してきたことは努力と製品が確かであったから。景気回復前に新工場を作られた点も先見性を感じる」(鳥取銀行宮崎頭取)、「健康産業企業は県内にもいくつか存在する。地元ならではの産品にも目を向けて頂くと共に今後もファイナールに期待したい」(平井鳥取県知事)など地元から支援されるとともに、期待される企業像を浮かび上がらせていた。

 記念祝賀会に先だって、昨秋に完成した新工場の見学会もあり、健康茶や健康食品を作る最新鋭の設備や生産現場を見学した。
【写真=原料素材、技術にこだわり続けた30年を振り返る森下辰夫会長】

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