富士カプセルが研究・イノベーションセンター開設(2014.4.10)


 富士カプセル㈱(静岡県富士宮市、加藤至康代表取締役)は、3月20日、関係者ら約50名を集めて「イノベーションセンター開設記念式典」を富士宮市内のホテルで開催した。

 式典では、静岡県立大学薬学部の板井茂教授と、武蔵野大学薬学部の大塚誠教授がカプセル製剤化に関する記念講演を2テーマ発表。イノベーションセンター開設にふさわしい講演を行った。

 また、加藤健治常務取締役開発本部長が、同社の歴史とソフトカプセルの歴史を合わせて紹介。第1のイノベーションが「平板法」なら、第2のイノベーションが「ロータリー、シームレスソフトカプセル」、そして第3のイノベーションが「産学協同」として、産業界と学会がともに一体となって製薬・製剤産業の振興に当たる時だと述べた。

 式典に先立ち、同社北山工場内に1月に竣工した研究開発棟・イノベーションセンターの見学会も行われた。

 安全面に配慮した最先端の研究機器を備えたセンターは、実験室や、医薬品・健康食品などの製剤化プロセスの最適化を図るためのソフトカプセル試作ライン等を設置した近代的な建物。

 1階は、製造や試作ラインが並び、2階は最先端機器等を備えた研究・分析・物性測定などに対応できる室などが配置されていた。

 今後は同センターの開設により研究開発を加速するとともに、これまで培ってきたカプセル化技術をさらに向上させ、高品質な製品を市場に提供する体制を強化する。

 尚、イノベーションセンターは、鉄筋コンクリート造りで、1200平方㍍。投資額は4億5000万円。

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