中国・茯磚茶、一般店舗向け提案強化 上総フーズ(2014.4.10)
食品商社の㈲上総フーズ(千葉県佐倉市)が、中国茶「茯磚茶(ふくせんちゃ)」の提案を強化している。昨年、製造元の中国湖南省白沙渓(バイサーチー)茶厂と総代理店契約を結び日本での販売をスタートさせた。ネット通販や自社で経営する店舗のみで販売してきたが、さらなる認知向上と事業拡大を目指し、一般店舗への取り扱いも含め販路を広げる方針だ。
茯磚茶の製造は、茶葉を倉庫で約1年間置いて自然発酵した後、これまでは高温多湿期に麹菌の付着した枝を混ぜてさらに発酵させるため、商品化には1~2年の期間を要する。もともと、チベット周辺の遊牧民が肉食により不足する栄養素を補うお茶として飲まれていたものだったが、近年、「麹菌の活きたお茶」として人気が高まり、「現在、中国最大規模のお茶の展示会では、プーアル茶よりも注目度が高い」(同社)という。
健康効果としては、主にコレステロール値を下げる、整腸作用、抗肥満が挙げられるという。また、製造地の湖南省でしか特有の菌が出ないため、他地域では作れないという。中国南部の福建省や広東省では高級贈答品などで高値取引されているほか、近年では海外への輸出も増え、アメリカ、カナダ、韓国でも販売されている。