ルテインなど規格策定へ 新表示制度を視野 日健栄協(2014.4.10)
日本健康・栄養食品協会が健康食品など食品の機能性表示制度への対応を目的にした、規格基準の策定を2014年度事業の一環として実施する。消費者庁の「食品の機能性評価モデル事業」のほか、協会による機能性評価事業でこれまで評価してきた素材のうち、JHFA(認定健康食品)規格基準が存在しないものの中から規格基準を新たに検討、策定する。3月25日に開いたメディア懇談会で協会は、その候補としてルテイン、BCAA、大麦由来ベータグルカンを挙げた。
14年度は食品の機能性評価事業でも、機能性表示制度への円滑な対応を視野に入れ、複数成分・素材の評価を新たに行う方針。その公募については、消費者庁検討会が報告書をまとめる今年夏ごろ以降に始めることを検討している模様だ。13年度に実施したサラシア属植物とハイアミロースコーンスターチの機能性評価は終了している。
一方、JHFA規格基準事業では、コンドロイチン硫酸とN‐アセチルグルコサミンの規格基準を14年度中に策定、公示する計画。いずれも専門部会は既に立ち上げられており、参画企業数はコンドロイチン硫酸が11社(部会長企業=ヤヱガキ醗酵技研)、NAGが10社(同=焼津水産化学工業)。これまでに会合を3回開いた。
コンドロイチン硫酸については、CRNジャパンと日本食品分析センターが確立した、HPLC法をベースにしたコンドロイチン硫酸含有量測定法を活用し、サメ軟骨以外の原材料についても規格基準が検討されている。
また、コエンザイムQ10とエラスチンのJHFA規格基準を改定する。CoQ10では還元型を新たに盛り込む。エラスチンについては製法に関わる規格基準を一部見直す。これにより、より多くの企業がマーク取得申請を行えるようにしたい考えだ。